🧮 NISAとiDeCo、結局どっちがいいの？違いを徹底比較＆併用術

2025年1月8日

賢い人は「片方」ではなく「両方」使っている！

「NISAとiDeCo、どっちが自分に向いてるの？」
「併用できるって聞いたけど、どう使い分ければいいの？」

そんな疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか。

実は、NISAもiDeCoもどちらかだけに絞る必要はありません。
両方のメリットをうまく組み合わせることで、“税金ゼロで未来のお金を育てる”ことができるのです。

本記事では、それぞれの制度の特徴、違い、メリット・デメリット、使い分け方、そして併用の具体的シミュレーションまで、徹底的にわかりやすく解説します。

🔍 NISAとiDeCo、基本の違いを整理！

まずは2つの制度の違いをざっくり見てみましょう👇

項目	NISA（つみたて）	iDeCo（個人型確定拠出年金）
税制メリット	運用益が非課税	掛金全額が所得控除＋運用益も非課税
年間投資上限	最大120万円（つみたて枠）	月5,000円～68,000円（職業による）
引き出し	いつでもOK	原則60歳まで引き出し不可
投資対象	厳選された投資信託	定期預金～海外株式まで幅広い
利用可能な人	18歳以上なら誰でも	原則20歳以上の加入者（条件あり）
節税のインパクト	運用益のみ非課税	所得控除×運用益非課税×受取控除の3段

💡「税金対策」としての実力は？NISAとiDeCo、それぞれの強み

資産形成を考えるとき、ただ「お金を増やす」だけでなく、“いかに税金を減らすか”も極めて重要な視点になります。

「節税しながら資産が増やせる制度」として、NISAとiDeCoは大きな注目を集めていますが、両者は“税金に対するアプローチ”がまったく異なります。

✅ iDeCoの強み：「節税力が圧倒的」

まず、iDeCo（個人型確定拠出年金）の最大の魅力は、なんといっても掛金がそのまま「所得控除」になるという点です。

📌 所得控除ってどういうこと？

たとえば、年収500万円の会社員が、毎月23,000円（年間276,000円）をiDeCoに拠出したとしましょう。

内容	金額（目安）
年間拠出額（掛金）	276,000円
所得控除による節税額	約45,000〜60,000円

※税率20％〜25％想定／年末調整・確定申告で還付

つまり、「毎年4～6万円の税金が戻ってくる」わけです。
この節税効果は、“使わなければもらえない”お金とも言えます。

📉 税金を減らしながら、資産を増やせる

さらにiDeCoでは、**運用によって出た利益にも税金がかからない（非課税）**というメリットがあります。

通常、投資で得た利益には約20.315％の税金がかかりますが、
iDeCoではまるごと自分の資産になるのです。

そして60歳以降に受け取るときも、

一時金：退職所得控除
年金：公的年金等控除

と、**受取時にも控除が使える“三段階の節税構造”**になっています。

🧠 iDeCoの節税力まとめ

節税ポイント	内容
掛金	所得控除（年末調整・確定申告で還付）
運用益	完全非課税
受け取り	所得控除（退職金扱い・年金扱いで軽減）

🧾 節税額のインパクトが大きく、“税金を減らしたい人”にとっては最強の選択肢です。

✅ つみたてNISAの強み：「自由度と使いやすさ」

一方で、つみたてNISAは**「生活の自由度」を優先した設計**が魅力です。

💬 「自由に使えるお金」が増える安心感

iDeCoは原則60歳まで引き出し不可という制限がありますが、
つみたてNISAは必要なときに、いつでも資金を引き出すことが可能です。

急な病気や出費
教育費やマイホーム購入
旅行や趣味などライフイベント

使い道に制限がないため、生活資金と将来資金の中間として最適です。

💳 少額＆クレジットカード対応で、始めやすい

つみたてNISAのもう一つの大きな魅力は、「気軽に始められる」こと。

最低投資額：月100円〜OK
自動積立対応（毎月・毎週・毎日）
楽天カードやSBI証券のクレカ積立で1%のポイント還元がある場合も！

ポイントを投資に使えるなど、日常生活の延長で“自然に資産が増える”仕組みが整っています。

🧾 運用益が非課税。20年続ければ“効果は絶大”

たとえば、通常の証券口座で100万円の利益が出た場合、約20万円の税金が引かれますが、
つみたてNISAならその100万円がまるごと手元に残ります。

📌 長期投資×複利効果で、非課税の恩恵は何十万円単位で差がつく！

🎯 iDeCoとNISA、税制面の比較表

項目	iDeCo	つみたてNISA
掛金の税制優遇	所得控除あり（全額控除）	なし（所得控除対象外）
運用益の税金	非課税	非課税
受け取り時の税制優遇	控除あり（退職所得 or 公的年金等控除）	なし（全額非課税で受取済）
資金の引き出し	60歳まで原則不可	いつでも可能
始めやすさ	書類手続きあり／開始まで時間がかかる	数日〜1週間／スマホで完結できる

💬 結局、どう使い分ける？

iDeCoは「確実に残したいお金」に使う

老後資金や退職後の生活費など、“長期で動かさないお金”に適している
税制優遇が強く、“節税”が目的ならiDeCo一択

つみたてNISAは「柔軟に使えるお金」に使う

教育費、住宅資金、緊急用の蓄えなど、“いつ必要になるか分からない資金”に最適
少額＆短期間でも使いやすく、初心者の投資入門に◎

🧭 両者の“強み”を活かすことが最大の節税戦略

「NISAとiDeCo、どっちを選ぶべきか？」という問いに対して、いま最も合理的な答えは…

✅「両方を少しずつ使うこと」

です。

iDeCoで“節税＆老後対策”
NISAで“柔軟な資産運用＆教育資金”
それぞれの強みを補い合う使い方が、結果的に一番おトク！

👛 節税＋将来資金形成のベストパートナー＝iDeCo
💸 自由度高く増やす＋今にも使える資産形成＝つみたてNISA

どちらか一方ではなく、あなたのライフスタイルに合わせたハイブリッド活用こそ、税金対策の最適解です。

👀 こんな人にはどっちが向いてる？

タイプ	向いている制度	理由
節税を重視したい人	iDeCo	掛金が全額控除される／年末調整・確定申告で還付
将来のお金を堅実に貯めたい	両方	非課税×控除のW効果／老後・生活資金の両面対応
急な出費の可能性がある人	つみたてNISA	途中引き出しOK／柔軟に資金移動できる
老後資金を着実に育てたい	iDeCo	60歳まで引き出せないことで“確実に残る”

📊 併用のシミュレーション：どのくらい差が出る？

例えば月3万円を20年間投資した場合👇

内容	iDeCo（2万円）＋NISA（1万円）
元本	2万円×12ヶ月×20年＋1万円×12ヶ月×20年＝720万円
想定利回り	年5％（複利）
運用後資産	iDeCo：約825万円／NISA：約412万円
合計資産	約1,237万円（税金ゼロ！）

👉 通常口座なら約200万円の税金がかかる計算
👉 両制度の併用で、そのぶんが“まるっと手元に残る”

🔄 実践！併用するときの賢い順番

ステップ①：まずはつみたてNISAで「自由なお金」を育てる

→ いつでも引き出せるため、先に始めて資産の“流動性”を確保

ステップ②：次にiDeCoで「老後専用資金」を作る

→ 手元の資金に余裕が出た段階でスタートすれば負担が少ない

ステップ③：年末にiDeCo分の節税額を確認して、翌年の資金戦略に活用

→ 家計のキャッシュフローを見直す好機になる！

📝 どちらも始めるにはどうすれば？

ステップ	つみたてNISA	iDeCo
口座開設先	ネット証券（SBI・楽天など）	金融機関・ネット証券
最低金額	月100円〜	月5,000円〜
設定までの流れ	証券口座開設→ファンド選定→積立設定	専用申込→書類提出→掛金設定
所要時間	数日〜1週間	数週間（郵送のやりとりあり）

🧭 まとめ：正解は「どっちも少しずつ」でいい

資産形成の方法は一つではありません。
「NISAかiDeCoか」── そんな二択で迷うよりも、今求められているのは**“両方を少しずつ取り入れる”という柔軟な姿勢**です。

📌 iDeCoは、「使わないお金」を確実に守る制度

iDeCoは60歳まで引き出せないという制約がある一方で、その分、確実に「老後資金」として蓄えておけるという強みがあります。

強制的に貯められる
掛金が全額所得控除になる
運用益・受取時にも節税メリットあり

つまり、「老後の自分を支えるための専用口座」として、将来の安心を“確保”する機能を果たしてくれるのがiDeCoです。

📌 つみたてNISAは、「使うかもしれないお金」を自由に育てる制度

一方、つみたてNISAは、

自由に引き出せる
少額から始められる
ライフイベント資金としても活用できる

という、**生活の中で必要になる資金の“育成枠”**として活用しやすい制度です。

教育費・住宅購入・家族の急な支出など、「お金の出口」が読めないシーンでも、つみたてNISAで育てた資金なら柔軟に対応可能。

✅ 二つの制度は、そもそも役割が違う

役割の違い	iDeCo	つみたてNISA
資金の目的	老後専用（60歳まで固定）	汎用（必要なときに使える）
主なメリット	所得控除＋運用非課税＋受取控除	運用益が完全非課税
デメリット・制限	引き出し不可／加入条件あり	所得控除なし／年120万円上限
推奨される使い方	長期的な“貯める”用途	ライフイベント向け“育てる”用途

💬 片方では“補いきれない”のが現実

iDeCoは確かに節税力が高いですが、途中で資金が必要になっても動かせないという“硬さ”があります。
一方、つみたてNISAは自由度が高いぶん、iDeCoのような“所得控除”による即時節税効果はありません。

だからこそ──
“両方を少しずつ”使うことが、もっともバランスの良い戦略なのです。

🧠 両制度の「掛け合わせ」で得られる安心感

たとえば…

【つみたてNISA】：将来必要かもしれない教育資金・マイホームの頭金などを備える
【iDeCo】：必ず必要になる老後生活費を20年・30年単位でしっかり確保しておく

このように、目的に応じて資産の“性格”を分けることで、使い勝手も精神的な安心感も大きく変わります。

📊 両方少しずつやってみたら、どうなる？

例：30歳・会社員（年収500万円）のケース
・iDeCo：月2万円（年24万円）拠出
・つみたてNISA：月1万円（年12万円）積立
・合計：月3万円（年36万円）の投資

20年継続で…

内容	iDeCo（年利5％）	NISA（年利5％）	合計
元本	480万円	240万円	720万円
運用益（税引前）	約174万円	約87万円	約261万円
節税効果（控除）	約96万円（所得税・住民税）	―	約96万円
最終資産合計	約990万円	約327万円	約1,317万円